シリーズ2(1986~)
追い詰められていたセルマー社はコストダウンをはかった機種シリーズ2を発表します。
シリーズ2は現在でも生産されていて最も長く生産されている機種ということになります。
管体は厚め、吹き込むのに時間がかかるといった特徴はマークセブンとも共通ですが、反射板に金属を用いるといういわゆるメタルブースターを採用し、より明るく伸びのあるサウンドを得ることができる様になりました。
手工業の部分のコストカットは進みましたがクラシックからジャズ、ポピュラーまで対応する品質の高さは特筆すべき点でしょう。
いわゆるプロフェッショナルな奏者もシリーズ2の使用率は高いと思います。
現在世の中に一番多く出回っているセルマーサックスですが徐々に中古価格も上がっており実売価格50万以上(テナーですともっと高額)も珍しくありません。
特にジュビリー前までのシリーズ2は品質も良く手放さない方が賢明だといえます。