シリーズ3(ジュビリー前)(1995~)

セルマーの歴史はこのモデルシリーズ3からマークシックスの幻影を追い求める時代に入ってしまったといっても過言ではありません。

まずはアルトのシリーズ3ですが 管体は薄くなり購入後割とすぐにいい鳴りを得られる設計をされていた様です。

しかしプロ奏者(ジャズやポピュラー系の)の評判はイマイチでした。管体が薄すぎる、パワーを支えきれないなどあまり評判は良くありませんでした。

クラシックの奏者には音色の煌びやかさからか逆に好評で使用者もかなり増えたみたいです。

テナーのシリーズ3は評判が良かったです。

以前マークシックスのテナーをきちんと鳴らすには適切な奏法、持久的な息の使い方でコントロールすると非常に高い演奏効果が得られると書いたことがありますが、シリーズ3のテナーにはそのバランスを強く感じます。

プレイヤーの評判もすごく良く、筆者自身もシリーズ3のブラッシュドサテンを長年愛用していました。

但しこれはジュビリー以前までの話。

ジュビリー以降のシリーズ3はジャズやポピュラー畑では使い物になりません。

ソプラノはとても良いですね!!実際ソプラノサックスは筆者もシリーズ3を愛用しています。

シリーズ3のバリトンは試奏したことがないのでなんとも言えませんが、色々と鑑みると良い楽器なのではと予想します。

バリトンはより息遣いがシビアになってくる楽器ですからシリーズ3の傾向は良い方向に働くと思います。