サックスのチューニング!!音程って自分で作るもんだと思ってない??

サックスって音痴な楽器??

サックスをはじめたばかりの頃に多いお悩みだと思うんですが!!

チューニングでBbのピッチは合わせたのに!!他の音は狂って聞こえる!!全然音程が

合わない!!どうしてなの??サックスって!!楽器自体が音痴なんじゃないの??

・・・そんな感想をお持ちだった方も多いと思います!!(特にヴィンテージのサックスはそう

だと思ってませんか??)確かに初心者の頃はアンブシュアも安定してないですし!!

息の圧力も定まらない状態!!・・それでもサックスに少しづつ慣れてきた頃・・・

やっぱりなんだか音程が合わない!!そして!!先輩なんかはこう言ってくる!!

「よく自分の音を聞いて!!正しい音程って自分で作るものなのよ!!」

・・・自分の音をよく聞くってことはいいとして!!正しい音程は自分で作る??

これって本当なのでしょうか??サックスが発明されてから180年も経過している

のに!!セルマーのマークシックスが発売されたのが1954年!!その頃には機構的に

完成されたと言われているサックス・・・。この令和の現在!!音程の悪いサックスという

楽器が!!なんの改良もされていないのでしょうか??そんな訳ありませんよね??

確かに傾向ってのはありますよ!ビッチが上がる傾向の音、下がり気味になりがちな音!!

サックスのある種特性の様なもの。だけどみなさまの音程のお悩みって!!そんな範囲は

もう全然はみ出しているんじゃないでしょうか?

筆者は言いたい!!音程は自分で作るなんておこがましいことは考えずに!!

サックスという楽器自体に音程を預けてしまった方が!!よっぽど正確な音程が

得られるって事実!!そろそろみんな気がついた方がいいんじゃない??

ここでもう一度ポピュラーサックスのアンブシュア!!

一旦こちらを復習としてお読みください!!

要約しますと!!サックスを吹く時の息の圧力、正しい舌の配置(正しいシラブル)、

正しいタンギング、正しい口の形、それらを全て習得した上で!!下唇を柔らかくリードに

プッシュすることにより!!豊かで美しい音色を得られる!!それがジャズを含むポピュラー系

サックス奏者に必須なアンブシュアである!!ということなんですけれど!!

このアンブシュアを習得するとびっくりするほど変わるセッティングがあるんです!!

それが!!チューニングの位置なんです!!具体的に言いますと!!

このアンブシュアの場合!!マウスピースをそれまでよりもかなり奥深く挿入しなければ

音程が合わなくなるんです!!例えば筆者はアルトの場合以前バンドレンのJava A45という

マウスピースに緑Java 2 1/2を使っていたのですが!!標準的なコルクの巻いてあるネック

に対し!!コルクがちょうど見えなくなる位置までマウスピースを挿入していました!!

マジでこのくらい!!

ちなみにテナーの場合マウスピースはヤナギサワメタル8に緑Java3を合わせて!!

チューニング位置はこのくらい!!(夏は少しだけこれより抜いているかな??)

アンブシュアによってこんなチューニング位置になるなんて!!不思議に感じる方も

多いと思います。これを踏まえた上で!!正しい音程のとり方実践編です!!

サックスって楽器は実は優秀!!

メーカによって!!少しだけ音程に対する考え方に差がある造りを持っているサックス。

例えば筆者は!!このファットな音を追求するアンブシュアではYAMAHAのソプラノでは

高音部の音程が上がり切りませんでした!!その件もあり今ではシセルマーリーズ3の

ソプラノを使っています。しかし!!ほぼ完璧な音程を目指して作られているのがサックス

です。自分で音程をどうにか調整しようなんてちょっとおこがましいのですよ!!

具体的にはどうするか!!ファットな音を目指して柔らかくリードに当てている下唇!!

それがうまくいき始めると少しづつ下がり始める音程!!それでいいんです!!下がるだけ

下がっちゃって!!チューニングとしてどんどんマウスピースを挿入していきましょう!!

そうすると徐々に見えてくる!!下げ止まる音程!!このポイント!!

このポイントこそが!!楽器の設計上に計算された楽器のポテンシャル!!その楽器が本来

持っている正しい音程感を体現するポイントなのです!!まぁはっきり言ってしまうと!!

みなさま今までは噛み噛みのアンブシュアで!!上ずる音程の中で正解を見出そうとしていたの

ですよ!!ファットな音を出して!!下唇が柔らかく使え始めれば!!自然に音程は下がり

はじめ!!チューニング位置は深めに変わっていく!!その際に楽器が本来持つ音程感に!!

初めて行き着くことでしょう!!目に見えなくとも!!ちゃんと階段があって!!そこに足を

着くことができれば!!あら不思議!!正しい音程にちゃんと到達する!!こういうこと

なんです!!・・・そうなんですけど!!その音程感を見つけたら!!そこが正しい

アンブシュアでもあるってことですから!!アンブシュアはそこで安定させるってことも

お忘れにならないように!!お願いいたします!!