老害「2拍4拍のスネアはモタらせたら気持ちいい!!」それどうなの?!

老害のご意見!!

サックスのゆったりしたメロディにグルーヴ感をのせる極意について前回書きました。それに関連して!ポピュラー系のミュージシャンがよく言うある件について一言物申したい!!

ちょっと音楽のことわかった風な顔して!!悪い先輩風吹かせる人が言いがちな事!!

「2拍4拍のスネアはモタらせたら気持ちいい!!」・・・・・これについて!!今回はお話ししたいと思います。

実際のところ!!コレは正解に近いのは間違いないんです。8ビートでも16ビートの曲だってなんだって!!ドラムの中でスネアドラムは2拍4拍に鳴っている場合がほとんどです。

そして一聴すると少しもたった様な2拍4拍のスネアは!!深いグルーヴ感を感じさせる要であって!!もたらせる2拍4拍のスネアはその極意の様に感じます。実際打ち込み系のドラムの音源は、わざと少し発音を遅らせてあるものも多いです。言葉で表現すると「ンタァアアアンン」みたいに!!

でも!!実際打ち込みに反映させてみるとすごく気持ちよく聞こえたり!!なんだか全然場違いに聞こえる時もあります。

なぜなんでしょう?もちろんそのスネアのサンプリング音がどのくらい溜まっているか、またはその曲のテンポがどうかにもよりますけどね。

実際にプロで活躍しているドラマーの中にもこういうプレイしている方もいて!!曲のテンポなどにお構いなしに「ンタァアアアンン」ってなプレイをこれ見よがしにしている方もいます。

浅いところで発音する2拍4拍のスネアは論外として!!2拍4拍のスネアの正しい位置って!!一体どう見つければいいの??その答えに!!ドラマーでもないサックス奏者の筆者が!!独断と偏見で答えを出したいと思います!!

ヒントはコレ!!ドラムのプレイとは!!その他の楽器の音のケース(入れ物)である!!

4分音符は無限の宇宙

前回シリーズ「グルーヴ感って何?」において4分音符は無限の宇宙だと書きました。

一応ここでは4分音符を16分音符4つとして捉えてみましょう。この表の様に!!

4拍子の一小節、4拍分の16分音符が並んでいると思ってください。拍の頭には拍数の数字が振られています。ドラムの一般的パターンとして1拍3拍にバスドラを載せてみましょう。奇数の拍はこれで構わないと思います。

さて!!ここで2拍4拍のスネアの位置を考えてみましょう!!

もしも2拍めの正しい位置より前倒しにスネアが鳴っていたらどうでしょう?1拍目の中の16分音符に干渉していますね!!これでは全体のノリは前倒しに詰まってしまいます。(こういうのを良しとした時代もあったんですけどね。でもそれでは細かな音符が存在する隙間がなく、非常にイライラが募るノリなのです!!)

じゃあスネアは一体どこで鳴ればいいグルーヴ感になるの??

答えは!!表で言うところの2拍目の線よりギリギリ後ろなのです!!(誤解を生まないか心配ですけど)

前述の通り!!4分音符は無限に細かく割ることができます。

ドラマーは(もちろん他のプレイヤーもですけど)4分音符をできるだけ細かな音符の集合体として感じなければなりません!!8分音符より16分音符、16分音符より32分音符!!全てを感じた上で2拍4拍のスネアを鳴らそうとしたら!!とても前倒しでなどスネアを鳴らせません。

その上で1拍や1小節を大きく一つに感じるという、まるで禅問答のようですが全てを感じなければいけないのです!!(「大きく感じる」ということは「細く感じる」と同じ!逆もまた真なり!! )

全てを感じて!!その上でスネアを鳴らそうとすると!!もうそこしか無いというポイントが自ずと見えてくるのです。

これが!!ドラムのプレイとは!!その他の楽器の音のケース(入れ物)である!!ということです。コレが結果的に少しもたらせた2拍4拍のスネア!!そう聞こえてしまうのです。ですがこのポイントは匙加減ではなく研ぎ澄ますと必ず見えてくるのです。だから打ち込みのサンプリングスネアが上手くハマったり場違いに聞こえたりするのです。

(打ち込みガチ勢はスネアの位置を音色頼りではなく!!微調整してより良きグルーヴ感を模索しているんですよ!!何せそこがその曲の肝ですから)

じゃぁJAZZの4ビートはどうなの??

ドラムのプレイとは!!その他の楽器の音のケース(入れ物)である!!とはいえ4ビートだとどうなの??って話なんですけどね!!

4ビートは他のポピュラー音楽よりも制約が少なく!!曲のリズムパターンなども最初に設定されません。何せ4ビートですから。それだけ制約なく自由なものが4ビートなのです。その4ビートの4拍を表現するシンバルが拍の頭に鳴ってるのが想像されると思います。言葉で言うとこんな感じ!!

「シーシーシーシー」

このシンバルの位置なんですけど!!私個人的にはこんな感じがいいんじゃ無いかと思います。

ドラムのプレイとは!!その他の楽器の音のケースである!!ってことに置き換えると拍の頭のシンバルが先行して鳴っており一拍の中身の音を全て包み込んでる!!そんな感じでしょうか??「シンバルは先行気味に行っちゃえばいいんだ」なんて言ってる先輩方の言う意味ってこう言うことなのかなって思います。

JAZZにはレイドバックって言葉がありますが1拍を自在に感じたら全然もたらせてるってことでもないのですよね。

・・・・余談ですが・・いましたよプロですがロック系のドラマーさんが4ビートに2拍4拍をもたらせて叩いてる人!!こうなっちゃうともう大変!!メチャクチャです!!

まとめ

2拍4拍のスネアはモタらせて気持ちいいわけではありません!!ビートを深く感じることにより自ずとスネアの位置は決まってくる!!

我々サックス奏者も同じようにビートを深く自ら感じにいくことにより音を出しているメンバーとタイム感を共有し!!より深いところでグルーヴを感じられる様になりましょう!!