ハーフタンギング??なにそれ??
ジャズやファンクやソウルなど!!黒人音楽の影響が大きいジャンルにおいて!!避けて通れない技術!!それがハーフタンギングです。
想像してみてください!!ビバップのサックスのフレージングを!!なんだかものすごく奥行きがあるような??早いサイクルで突出して強い音やまるで引っ込んでる音(いわゆる飲む音)が目まぐるしく配置されているフレーズ!!いったいどうやってんの??
それでは参考までに!!チャーリーパーカーの「Now’s the time」のSolo部分をお聞きください!!
この立体感て!?どいうやって出してるの??息の圧力を毎回微調整して立体感を出しているの??
ここで「息のスピードって何??」を紐解いてみると??以前こんなふうに書きました!!
息のスピードというのは実際にお腹からの圧力で息をコントロールするのではなく!!口腔内の容積(シラブル)を操ることにより変化させるものだということです!!その間息の圧力は常に一定!!これが基本です!!
このことが後々!!タンギングや速いパッセージを吹く時、クラシックではない方法のビブラートなど!様々なことに関係してくるのです。
じゃあなんなの??どうやってるのさ!!・・・そこで必要となってくるテクニックがハーフタンギングなのです!!
ハーフタンギングを実感!!
ハーフタンギングとはそもそもなんなのか??
簡単に言ってしまえば舌をリードにあてて音を半分ストップさせることなんです!!・・・その前に楽器も持たずにハーフタンギングを実感できる練習をやってみましょう!!
まずは「ターーーー」と声を出してみてください!!
はい簡単ですね!!その次は!!「ターーーー」と声を出しながら!!舌の、タンギングでリードに触れる辺り、具体的に言えば舌の先から2、3センチのところ(タンギングって何??を参照)を上顎にくっつけたり離したりしてみて下さい。
舌が上顎に触れるけれども声が止まるわけではないので「タールーラールーラールー」って感じになるんではないでしょうか??コレができればもうハーフタンギングは出来たも同然です!!
ハーフタンギングの種類
ハーフタンギング!!その正体はリードの振動を舌で阻害することにより半分鳴っている音を作り出すこと!!なのですが!!ハーフタンギングは大まかにわけで2種類のやり方があります。
一つ目は舌をリードの左右どちらかにあててリードの振動を阻害する。二つ目は舌の根元辺りをリードにあてる方法。
筆者の場合は前者を使っているので!!ここでは舌をリードの左右どちらかにあててリードの振動を阻害する方法をお伝えしようと思います。その前にちょっとおさらい!!
タンギングのおさらい
実際のサックスのタンギングについて考えていきましょう。マウスピースを咥えた時リードに対して舌はどの辺りに位置しているのでしょうか??
おそらく普通にマウスピースを咥えると舌先から2、3センチの辺りがマウスピースのリード先端付近にベタッとくっついてるんじゃないでしょうか?先端付近であって決して先端ではない場所!
それでいいんです!!タンギングとは!!このベタッとくっついている状態で音を遮断している舌を離してあげることなのです。そして音の最後は舌をリードに戻してくっつけることで音が止まる!この一連の動作がタンギングなのです。
おそらくタンギングは「舌でリードを突くこと」って思ってた方も多いのではないでしょうか??その考えはもう忘れてください!!もう一度言います!!タンギングは舌を離して遮断ていた音を解放し!音の終わりはリードに舌をくっつけて音を遮断する!!これがタンギングの正体なんです。
タンギングがわかったところで!!楽器を持ってみて下さい!!
ハーフタンギング実践!!
さてタンギングについておさらいができたところでハーフタンギングです!!楽器を持たない状態で声をだしながら練習した「タールーラールーラールー」って発音!!これを実際の音に当てはめてみましょう!!
音の出だし!!舌を離して発音する「ター」の部分はいいとして!!問題は「ルー」の部分です!!音をまっすぐに伸ばしながらリードの挿絵のこの辺りって赤丸部分の左右どちらか半分に!!舌の先っぽから2、3センチの部分(通常のタンギングでリードに触れるあたり)をあててみましょう!!

連続すると「タールーラールーラールー」みたいな音になりましたか??「ルー」の部分!!半分だけ音が鳴ってるような表現が実感できましたか??
・・・・もちろんそう簡単にはできないとは思います!!何度も何度も練習し!!半分だけ音が阻害される感覚を!!体で覚えて欲しいと思います!!このハーフタンギングが上手くできるようになったら!!実際のフレージングの中に活かしてみましょう!!それでは次回!!