装飾音符ってなに??「めちゃモ○サックス」を考える!!

めちゃモ○サックス!!

生徒さんの数こそ少ないですが筆者は自宅レッスンもやっております!!レッスンの内容は生徒さんの希望に沿うようにしていますので教材は各々それぞれ違います。なかでも「めちゃモ○サックス」っていうシリーズのカラオケ付き楽譜は大人気で!!実は筆者もレッスン生共々お世話になっております。

この「めちゃモ○サックス」ですが!!曲のカラオケとともに模範演奏も収録されていて!!その模範演奏の装飾音なども細やかに採譜され!!譜面上に表記されています。非常に親切な作りの譜面になっているのですが!!ここで生徒さんに起こりがちな問題があるのです!!

装飾音符を全て再現しようとするあまり!!どれがメロディの本体の音なのか吹いてるご本人も解らなくなってる!!こういう状態に陥っている方!!実は多いんじゃないでしょうか??

そもそも装飾音符って!!

そもそも装飾音符って!!その名の通り「装飾」なんですよ!!「めちゃモ○サックス」の譜面にも!!少し小さめに表記してある筈です。なくても成立するものだという前提だけは忘れないでほしいんです。ここで譜例1をみてみましょう!!

譜例1はセクションなどで使われる楽譜だと思ってください!!1小節目の4拍目が5連符となっています。こういう場合は4拍目を5つに分けて考えるのでセクション全員が同じタイミングで演奏します。

じゃあ譜例2だとするとどうでしょう??似てて非なる点は!!付点二分音符のFの前にあるのは5連符だけど装飾音!!とくにこれがメロをとるソロ楽器の譜面だとするとどのように演奏するべきでしょうか??譜例1はセクションだったけど??ソロ楽器だとどう解釈する??

批判を恐れずに言いますと!!付点二分音符のFが一拍目のタイミングにあっていさえすれば!!前の装飾音は適当で大丈夫!!(特にリードを取るソロ楽器だった場合ですけどね!!)音列も!!タイミングも!!一つ一つの音をはっきり吹くなんてとんでもない!!少々の駆け上がり感さえ出ればいいんです!!

もっというと!!プロの現場でリードを取るソロ楽器の譜面では!!こういう装飾音符はまぁほとんど書かれてないんです!!プロが使う譜面はきっとやたらと複雑に書いてあると想像する方が多いと思いますが!!プロの譜面こそめちゃめちゃシンプル!!それをプロ奏者の皆さんは自分なりに解釈して!!装飾されているのです!!それがプロのプロたる所以なのです!!

「めちゃモ○サックス」から学ぶこと!!

プロのソロ奏者の譜面だとすると!!本当はシンプルに書いてあるであろう譜面!!「めちゃモ○サックス」ではそういう譜面を元にプロが吹いた演奏を!!あえてもう一度全て採譜してあるのです!!

でも!!そうだからこそ!!元の譜面はどうだったか??ストレートメロディはどうだったハズか??そのあたりに想像力を働かせて!!装飾音符なのかメロディとして大切な音かを自分で判断して装飾音符と向き合ってほしいと思います。あくまで装飾!!取捨選択も大事です。制作側もあえての過剰な装飾を譜面にしてあると思います。譜面上も派手になりますしね。

そして「めちゃモ○サックス」から得たニュアンスは!!芸風の一つとしてシンプルな譜面を装飾しながら吹ける様になる!!これが「めちゃモ○サックス」との付き合い方だと思います。

あくまで芸風のひとつですよ!!様々な芸風を使い分けられてこそポピュラーサックス奏者であります。

セクションで我の強い表現は禁物!!ストレートなジャズな吹き方とも全く違う!!それが「めちゃモ○サックス」の表現です!!でも!!現代ポピュラーサックス奏者には!!必要不可欠なニュアンスを学べる教材!!「めちゃモ○サックス」とはそういうモノなのです!!