ハーフタンギングって何??2 〜フレーズの中のハーフタンギング

ポピュラーミュージックにおけるハーフタンギング

まずは「グルーヴ感ってなに??」その2からのおさらい引用です!!

「デヴィッド・サンボーン」の「Chicago Song」という曲です。

テーマの冒頭「ラシドシ」という部分!!たったコレだけで痺れる程にカッコいい!!って思いませんか??たったコレだけ!!「ラシドシ」って吹いてるだけなのになんだか痺れる!!なんていうか・・・・すごくグルーヴ感感じるというか!!奥行きがあるというか!!言葉で表現すると「ラぁシぃドぉシぃ」みたいに立体感があるというか!!

なんなんでしょうかこの正体!!

ドレミ楽譜出版社の「デヴィッド・サンボーン」を扱った教則本「アルトサックス/デヴィッドサンボーン名演集 」では!!このメロディを吹く時の発音を「タンナンラァーラン」って表現してました。

「Chicago Song」テーマの冒頭「ラシドシ」という部分!!この「タンナンラァーラン」って発音の!!小さな「ン」で表現している音!!この部分が実際にハーフタンギングで表現されている抑揚、引っ込んだような音の正体なんです!!

実際に吹いてみましょう!!「ラシドシ」を最初はゆっくりと!!しかしハーフタンギングをしっかりと駆使して!!何度も何度も練習しましょう!!

あら不思議!!段々とフレーズに抑揚が出てきたばかりでなく!!グルーヴ感も格段に出せるようになった気がしませんか?!そうなんです!!息の圧力!!タンギング、シラブル、アンブシュア、グルーヴ感!!全て一つにつながっているのです!!

ここまで頑張ってきた皆様!!急に点と点が線で繋がったような気持ちになりませんか??それを踏まえてもう一度「Chicago Song」を聴いてみて下さい!!

JAZZ(be bop)におけるハーフタンギング

ちょっと上級編になってしまいます!!

チャーリーパーカーの「Now’s the time」のSolo部分です!!

それではどこでハーフタンギングが使われているか!!冒頭部分で考えてみましょう!!

参考譜面2小節目をご覧ください!!

小節あたまのラの音にアクセントがついていて2つ目の8分音符が少し引っ込んだ音に聞こえると思います!!

まさにこの部分!!ハーフタンギングで表現しています。それに小節最後の8分音符ラの音もわりと引っ込んでいますね!!こういうところにハーフタンギングが使われているのです!!

しかし!!ここまで読んでみても!!どこにハーフタンギングを入れるのかわからないじゃない!!もっと詳しく教えてよ!!そう思うあなた!!・・・まさしくその通りです!!

そこで!!ジャズの!!特にbe bopのニュアンスを取得するのに!!最も近道なやり方!!ご紹介したいと思います!!それは!!「スキャット」です!!

次回!!「ハーフタンギングって何??3 〜スキャットが大事な訳」よろしくお願いします!!