振り付けしながらサックス吹ける??2

レオ・ペレグリーノさんの演奏

ご存知の方も多いと思いますがバリトンサックス奏者の「レオ・ペレグリーノ」さんのパフォーマンスをご覧ください!!

この身体の動き!!さぁ皆様も!!・・・・・なんてことは流石に言いません!!もちろん「レオ・ペレグリーノ」さんは特別な!!本当に特別なスキルを持っています!!

一見奇天烈なテクニックだけを見せつけながらダンス主体の演奏に見えますが!!彼の演奏からはかなりの知性を感じます!!そのうえで特殊奏法も極めていった!!そんな余裕を感じます!!次の動画ではソリストとしてもメチャクチャかっこいいことがわかると思います!!

それにしても!!これだけ身体を動かしながらどうして音がブレないのか??

実は!!以前からこの「ポピュラーサックスの手引き」シリーズで語ってきた!!呼吸法に秘密があるんです!!

呼吸法っていっても!!結局基本通り!!

詳しくは「ポピュラーサックスの手引き」シリーズの「息のスピードって何??」

を読んでいただきたいんですが!!正しい呼吸法を下記に抜粋しますと!!

具体的なイメージとしては、横隔膜を下げるようにたくさん吸い込んだ空気!!この空気に、おへその下あたりでぎゅっと雑巾を絞るような感覚で圧力をかけてください。決して一気に空気を押し出そうとはせず、お臍の下に力を入れるイメージだけでいいです。

これは息を吸って音を出し、つぎに息の補給のために吸気するまで常に一定です。一定の圧力がかかった状態でタンギング(舌を離す動作)をすれば音が出て、舌でリードに触れたら音が止まる。音を出しているときバルブを開き流れる息の量を増やせば音が大きくなります。逆にバルブを閉めるイメージで息の量を減らせば音量は小さくなります。

その間!!お腹からの息の圧力は常に一定!!だって水道と同じ仕組みだから。

息の圧力が一定だったら!pp(ピアニッシモ)の時音が揺れたりもしません!!息を吸ったらお腹から常に同じ圧力をかける!これを次の吸気までやめない!これが重要です。

・・・・・その中で今回の場合に特に重要となってくる部分!!それは!!

隔膜を下げるようにたくさん吸い込んだ空気!!この空気に、おへその下あたりでぎゅっと雑巾を絞るような感覚で圧力をかけてください。

この部分です!!激しい振り付けをしても!!音がブレない秘密は!!お腹でかける一定の圧力だったのです!!お腹の支えと言ってもいいかもしれません!!

しかも!!これ(この圧力)は息を吸って音を出し、つぎに息の補給のために吸気するまで常に一定です。実はこれさえ守れば!!多少の身体のブレにも!!音が揺らぐことはないんです!!

「レオ・ペレグリーノ」さんも!!激しく足を動かしていても!!腰回りあたりは実は揺れてない!!もう一度「レオ・ペレグリーノ」さんの動画を見てみたらそんなことがわかるかもしれません!!

私店長の動画でもう一度検証!!

これは私店長が若かりし頃!!千葉にある某テーマパークで演奏してた時の動画です。アルトサックスを吹いているのが当時の店長です!!動き回っても!!ぴょんと跳ねても!!音がブレてないのがわかりますよね!!(多少はブレてるかも・・・。)

その頃私店長はサックスの師匠に!!

「サックスは動き回りながら演奏できる作りになってないからなぁ・・。」

なんて言われたばかりでしたが!!呼吸法を徹底するだけで音がブレない!!ということを実感したばかりでしたので!!ある種チャレンジ的な意味合いで動き回ってた時期なんです。お腹の支え!!息の圧力の一定化!!これが演奏的にはマイナスになるはずの振り付けをものともせず!!演奏できるという結果をもたらしたのです!!

振り付けや動きは・・・?

最初期の店長は小さなライブハウスや営業のバンドなどでキャリアをスタートさせたのです。でも!!スタンドのマイクは使わずピックアップマイクを使用し!!ステージの上を移動できるようなセッティングでした!!まぁ演出込みですね!!(もちろんマイクもその他機材も自前で持ち込みでした。)

ですから最初に大きなステージに誘われた時は!!「動けるサックス」として!!まぁハッキリいうと「飛び道具」的な扱いでした!!大人な先輩ミュージシャンは静かに演奏しているけれど!!臨場感を得るために!!まだ駆け出しで技術も低い若手をそのように使ったのでしょう。

その頃は二回り以上歳が上の先輩方には箸にも棒にもかからない・・・そんな扱いを受けていた気がします。しかし!!私店長も年齢とともに少しずつスキルもアップしていき!!先輩方の見る目も変わってきました。

あの頃飛び道具としてでも!!大きな舞台を数多く経験できたのは!!その後のサックス奏者としての大きな経験値となり!!自信にも繋がっています。

もし振り付けにアレルギーのある方いたら!!「振り付けはしない!!」なんて言わずに!!何でもやってみる!!それをお勧めします!!そういう所に!!チャンスが広がる種が落ちているような気がしますよ!!