グルーヴ感ってなに??その3

クラシックのヴィヴラートのかけ方  

グルーヴ感の出し方!!その前に!!まずはクラシック系サックスの場合のヴィヴラートのかけ方をおさらいしてみましょう。

意外とシンプルですがサックスでクラシックの奏法におけるヴィヴラートのかけ方は!かける振幅に合わせて下顎を上下させるというもの。・・・・今はどういった指導がされているかわかりませんが、90年代の音楽大学などではそのように習ったものです。

この方法の利点はヴィヴラート奏法の習得が容易であるという事です。わりと難なくヴィヴラートをかけることができます。しかし!!そのかわりと言ってはなんですが!揺れる振幅に合わせて音程も上下します。これがヴィヴラートだっていわれればまぁそうなんですけどね。

フルートのヴィヴラートのかけ方

これに対してクラシックのフルートのヴィヴラートのかけ方は!!「お腹でかける」というふうに言われています。

どういうことかと言いますと!お腹で支えた息のプッシュの圧力を上げたり下げたり!!お腹から発する息の圧力を変えることでヴィヴラートをかける。そういう風に指導を受けます。(余談ですが実際はお腹からくる息の圧力は一定に保ちながら喉から口腔にかけての部分で息の圧力を調整してるって私は思っております。)

どちらにせよ息の圧力の強弱で音に立体感を与えてそれがヴィヴラートになる。これがフルートのヴィヴラートのかけ方であると思います。このかけ方の利点としては音程が一定であるにも関わらずヴィヴラートがかけれる。音に立体的な存在感が生まれる!!

・・・・・実はポピュラー系サックスのヴィヴラートのかけ方はこちらに近いと筆者は思っています。

ポピュラー系サックス奏者のヴィヴラート

少し以前のおさらいもしておきましょう!!

サックスを吹く時の口腔内!!舌の位置は!!左右の端っこは上顎にくっついた状態!!発音で言うと「ヒー」と言う状態にあると以前お話しました。そして上顎と舌の左右でできた区切られている空間のことを「シラブル」と言う!!ここまでは大丈夫でしょうか??まぁ単純に舌が「ヒー」と言う状態にあればとりあえず大丈夫です。

そして高音部に音域が近くなればなるほどその「シラブル」は「イー」に近く狭くなっていき!!低音部に近づくにつれ「オー」に近く広くなっていく!!これを滑らかに変化させることが重要だと述べました。ここからです!!

ポピュラー系サックスのヴィヴラートの極意!!

この練習をしてみましょう!!とりあえずシラブルは固定のままで!!中音域で音を長く伸ばしながら「ヒーイーイーイー」と言ってみましょう。息の圧力が口腔内で変わるのが実感できるでしょう!!決してお腹からの息の圧力をいじることなく!!喉から口腔内だけの範囲(言い方は悪いが口先だけの調整で)息の圧が変化するでしょう!!

その時の音は!!初めて出会う立体感ではないでしょうか??まだ今はシラブルを変化させずともこの立体感!!それになれてきてシラブルの変化と合わせれば!!音程の自由さと息の立体感!!どちらも備わったヴィヴラートが完成するでしょう!!

(ここでシラブルの変化の仕方の極意!!舌の位置は左右の端っこは上顎にくっついた状態!!発音で言うと「ヒー」と言う状態・・・この時下の先っぽ辺りは宙に浮いている状態ですよね??この舌の中程をクイクイと!!外人がする手のひらを上に向けてする「カモン!!」みたいな動作で動かすと!!音に揺らぐような表情が現れませんか??もちろんお腹からの息の圧力は一定のままで!!)

え?それとグルーヴ感とどう繋がるのでしょうか??

とりあえずは・・・ポピュラーサックス流のヴィブラートを練習してお待ちください!!