4分音符は・・・宇宙だ!!
4分音符=80くらいのテンポで!!メトロノームを鳴らしてみましょう!!一小節に4拍のなんでもない時間が流れますよね。その中にスピード感を感じる方はまだ多くないでしょう。
ところで4分音符ってどんな長さなのでしょう??8分音符で二つ分、三連符なら3つ分、16分音符なら4つ分、32分音符なら・・・?そりゃそうです無限に割る事ができるに決まっていますよ。
それではここで!!メトロノームの設定で!!4分音符を16分音符に割って聞いてみましょう!!
「キコココキコココキコココキコココ」そんな風に聞こえる状態にしてみたら??なんだかさっきまでの一拍より一拍が長く感じませんか??あれ??テンポ変わっちゃったかな??そう感じた方も多いはずです!!
数字上で言えば!!一拍はもっともっと細かく割る事ができます。予定の詰まった分刻みのスケジュールの時は何もない休日より1日が長く感じませんか??同じ時間のはずなのに!!
4分音符って無限の広さを持っている!!まさしくはてしなくつづく宇宙なのかもしれません。コレが!!グルーヴ感の正体なのです!!
大昔のミュージシャン!!のグルーヴの感じ方。
大昔!!ポピュラーミュージックが8ビートくらいまでしかなかった頃!!ノリを出すとか!!そう言う名目で!!前のめりにテンポを走らせて演奏する。そんな時代が確かに存在していました。全てはテンポを早く!!いわゆる前ノリで進行していく楽曲たち!!
いやマジで!!そんな時代が確かにあったんですよ!!
しかし現代!!楽曲の多くは打ち込みによって制作されたトラックにボーカルやメロディなどをのせる、そういう制作手法がほとんどです。そんな場合!!グルーヴ感や勢いを出すためにミュージシャンはどこへ向かって演奏しているのでしょうか??
答えはこうです!!確実に!!正しいタイム!!(音符のあるべき場所)に正確に音符をのせる!!こうなっていったのです!!ですから正しいリズムから離れて走っていく演奏などはあまり評価されません!!(もちろん一概には言えませんけどね)
テンポを揺らすなどと言った高等テクニックや!!前のめりに演奏するなどと言うことは!完璧に正しい場所に音符を表現できるミュージシャンのみがあえて行う事ができる時代であります。
16分音符や32分音符の速いパッセージは!!確実に正確にタイミングよく演奏しなければ全く評価されません。4分音符という宇宙に!!確実に正しい場所に!!細かな音符をおかなくてはいけません!!今はもうとっくにそういう時代なのです。
今を生きるミュージシャンのグルーヴの感じ方
ゆったりしたテンポで!!4分音符が鳴っているメトロノームを!!ミュージシャンはどのように捉えているのでしょうか??
4分音符4つで構成される一小節を無限の空間としてミュージシャンは感じて!!その一拍の長さを8分音符、16分音符、32分音符などさまざまな長さで同時に捉えています。
そうするとフレーズ上の音符は!!もうそこしかないという置き場が自ずと見えてくるのです。コレがミュージシャンの一拍という音符の捉え方なのです。
ということは!!逆もまた真なり!!4分音符のフレーズであっても!!無限に割り切れる細かな音符の集合体だという風に感じているのです。この禅問答みたいな話!!わかってもらえますでしょうか??
実践!!4分音符のフレーズにのせるグルーヴ感
このシリーズの最初「グルーヴ感ってなに??」で書いたカエルの歌が棒吹きになる話!!4分音符で出来たメロディーが棒吹きになってしまう問題!!ここに一つの答えを見出しましょう!!
何度も言っている通り4分音符は無限の宇宙!!無限の空間なんです!!ですから手始めに!!4分音符を16分音符4つの集合体とし捉えてみましょう!!そして!!表現として音自体が立体的になるようにヴィヴラートなどを駆使し4分音符の中に4つの16分音符を表現してみましょう!!
「かあああええええるうううのおおおううううたあああがあああああああ」
こんな風に感じたとしたら??あら不思議!!4分音符のフレーズで棒吹きになってた自分とはおさらば!!グルーヴ感溢れるカエルの歌が吹ける奏者になっていませんか??
テンポを前のめりにしなくても!!ゆったりしたテンポでも!!スピード感のある4分音符を表現できる!!そんな気がしてきませんか??
ここでもう一度!!「デヴィッド・サンボーン」「Chicago Song」という曲をお聞きください!!
ポピュラー系サックスにおけるグルーヴ感の正体の一端が!!ここにあるのです!!
あと参考で!!
「デヴィッド・サンボーン」の吹いている「Maputo 」という曲!!メロディの吹き方がグルーヴの勉強になりすぎる!!特にメロディ冒頭!!
・・・・こんなこと教えてるサックス教室・・・あんまりないよなぁ・・。